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庭に畑をと、耕そうにも何から手を付けてよいものかもわからずいたわけだけど、ようやく動きだした。

間接的にだけど仕事の業務の中で土木測量に関わることがあって、イメージに反してまずは測量、これは主に作業導線なんかも考慮した区割り計画的なもの。測量とはいえ性格もあって必殺の”だいたい”測量。プライベートだしそれで構わない。ちなみに岐阜育ちの僕の界隈では、”だいたい”のことを”でーてー”と訛らす。でーてー測量ではディテールに陥らない俯瞰感覚、創造力が求められる。

あれこれしているうちにいつの間にか横にいるのは隣人のミッチャンだ。ミッチャンは先代から続く建築屋さんの2代目、本職は大工。田舎では分業より、関連ものは幅広くこなせたほうが仕事が確保しやすい。おかげで大工のミッチャンは測量にもこだわりを持っている。これは田舎の特徴の一つ。ならついでにもう一つ。庭なんかでもグダグダ作業してるとどこからともなく人が集まってくる。「どうしたどうした、」「今日は何やってんだ?」。かつて若き日にネパールを旅した時のエピソードを想いだす。とある寺院から乗ったタクシーが渋滞を避けようとさんざん道に迷ったのち、「ついたぞ!降りろ!!」と。降りてみるにそこは先ほど乗ったのと同じ寺院。「それはないだろう」と旅の道連れがドライバーとやりあった(安心して、口喧嘩だから)。友人は比較的標準に近い体格で、一方相手方は見た目はマイクタイソン(これガチだからね)。よくやるよなあと感心していると、知らぬ間に周囲は人だらけ、「どういした、どうした、」「何があったんだ、」「俺に話してみろ。」「よし俺が話付けてやる、、、 俺の店へよらないか、、、」 んん? な、る、ほ、ど。

綺麗も汚いも、世界のローカルに広がる人の文化は最終的にあたたかい。社会的動物として育む共同体感覚、ハングリーに生きぬくがめつさや創意工夫。必要な要素が抜け落ちなければ許容の範囲であり、絶妙なバランスでもって持続可能となる。境界や熱量の数値は常に曖昧だが、同時に常に絶妙。共同体感覚の様な目に見えないものは、数字で割り切れなくてしかり。

何が言いたいかわからなくなったが、要は、でーてーだということ。

でーてーで大切なことは、バランス感覚だよ。

2022.04.11 マテオフラット