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決して野生動物に育てられたわけではないが、大人になるにつれて気づいたことの一つは、随分野性の強い親父に育てられたということです。都会生活も多少は経験したが、結局山が落ち着く。

周囲のふところは深く、都会で建坪せいぜい50未満程度のノリで野営場付き住宅に住める、そんな選択を許容され、メイン酒場は庭で焚き火スタイル。

ありがたや、ありがたや。

大げさにいえば焚火と共に生きた人生、控えめに言えば、コン詰める度に火になぐさめられてきた。こいつと共に思考をこらしたり、企んだり、思想全体を育ててきた。

世に送り出したかはよくわからないが、その時々、土地土地で出合い語った仲間たちは、各方面で焚き火師として?ライフスタイルに取り入れて文化を育んでいる。

文化というものは無理に残そうたってむしろ色褪せる場合も多い。時間を共有する縁の範囲で、たとえば焚き火にみる疑いようのない普遍、そういうものの恩恵に授かりながら、その価値に気づけた者たちが育むだけでいい。

グダグダ言ってもどうせ俺たち皆同じサピエンス。火から受ける恩恵に授かれない人などいない。もっとも火の側は、誰を癒そうかなどと、皮肉にもサピエンスの負の習性たるところの差別やら、区別やら。そんなものは、そもそもの概念からない。

あいかわらず何がいいたいのかよくわからなくなってきてる。これは私の習性ですが。とにかく、焚き火に酒に物思い、コイツラはすこぶる相性がいいということは確かだ。

先輩が秋味をのむ姿にに触発され準備したが、冷却が間に合わず一番搾りスタートとなったのは想定外ではあるが、さすがは日本のビール、これはまたすこぶるウマい。これもまた確かなことだ。