脳も心も忙しこの頃に、なぜか多忙の極み、お酒ともなう席で社員さんとその家族と出会い、事業上の成果なんかへの興味は薄れてしまう。
ローカル線わずか3駅、山中自宅に戻れば、息子に母がたずねる、「明日体育あるの?」
成功やら幸せやら問題だらけの社会やら、俺だって本来どうでもいいよ。
息子の明日の時間割り。
体育の授業に体操服は必要だ。
オスはいつも先の未来を騒ぎ理屈っぽい。
まだ見ぬ未来の想像に理屈は役に立つ。
母はいつも男どもの明日を思う。
おかげで男児は皆マザコンだ。
今夜は冷える。
あたたかい毛布でくるまらねば。
明日はそろそろ灯油を買わねば。
これは少なからず俺の中にもある、
わずかな母性だ。
2021.10.20 mateo.flat